太陽のかけら
相手はさっきまで接客についていたお客さん。

アフターしたいから店の前で待ってると言い、こっちの返事も聞かずに一方的に電話を切られた。


店の前なんかで待たれたら逃げようがない。

あたしははるかに愚痴っていた。




閉店になり、外に出るとやはり客は待っていた。

「さくらちゃん、悪いね!飯だけ付き合って!」

明日も朝から授業あるのに…。さっさと食べて帰ろう。


近くのラーメン屋に入る。

客の話もほとんど聞き流し、あたしはラーメンを食べる事だけに集中して短時間で店を出た。
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