太陽のかけら
「ねぇ、この辺の子?」




コンビニの駐車場で突然声をかけられた。


振り向くと、若い男が立っていた。


年はあたしと同じくらいだろうか。金色に近い茶髪に、上下スウェット。


なんだナンパか。



「そうだけど、何?」



「ちょっと喋らない?ヒマなんだよね、俺。」



「残念だけど、あたしはヒマじゃないの。朝から学校あるし、じゃあね」




………
………。




「って!なんで着いて来んのよ!」



「ね、どこなの?家。一人暮らし?学生なの?こんな夜中に危ないよ!」


いやいや、危ない原因はあんたですよ。



そいつはあたしのあとをずっと着いてくる。
あたしに構わず喋り続ける。


ついに部屋の前まで来てしまった。




ガチャ
< 19 / 49 >

この作品をシェア

pagetop