太陽のかけら
「さくら、最近何か楽しそうだね。いい事あったの?」



次の日学校で舞子がニヤニヤしながら尋ねてきた。



あたしも思わず笑みがこぼれる。




「実はさ…」






「えぇ!?男と住んでる!?」



授業中の教室に響き渡る舞子の声。




「ちょっと舞子!声が大きいってば!」




でも運良く、マイクを使った先生の声にかき消された。





「誰よ誰よ!?いつの間に彼氏できたの!?」





「それが、彼氏じゃないんだよね。ただの友達?」




「友達!?どういう事よ!さくら、今日は帰さないからね!」





まるで彼氏が言うようなセリフを残した舞子に、あたしは授業後のカラオケを約束させられた。
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