太陽のかけら
「えっ!?だ、だめだよ!」




とっさにそう発していた。





「何でだめなの?」




「え、何でって…あ、あいつチャラそうだし、馬鹿っぽいし…」




「何焦ってんの?さくら。嘘だよ、あたし雅人といい感じだもん。」





あ、前の合コンのときの。




我に返り、また顔が熱くなる。涼しい風ももうあたしには効果がない。






「さくら、祐介君が好きなんだよきっと。」





舞子の言葉に反論できない自分がいる。






「じゃまた明日学校でね!」
< 33 / 49 >

この作品をシェア

pagetop