太陽のかけら
決意
舞子と別れ、家へ帰ったものの、モヤモヤした気持ちが胸でつっかえていて落ち着かない。



祐介はまだ帰ってきていない。



どんな顔をして話せばいいのか分からない。

そうこう悩んでいるうちに、祐介が帰って来た。



「ただいま。あー腹減った。さくら飯食ったの?」




いつもと変わらぬ笑顔であたしに話しかける。




「まだ。」



「ん?どうした?何か怒ってんの?」



「別に、普通だよ。」




普通にしようとしてるのに、どうしても態度に出てしまう。
祐介の顔が見れない。




「何だよ、怒ってんじゃん。何なに?教えろよー!」



祐介がふざけてじゃれてきた。



「やめてよ。あたし、お風呂入るから。」




まとわりつく祐介を軽くあしらい、バスルームへ向かった。






普通になんてできないよ。



彼女いるくせに。




何であたしと居るの?






あたしはこんなに苦しいのに。
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