音楽が聴こえる
「ここで喧嘩が始まるとか?」
いつの間にかミネラルウォーターのペットボトルを両手で抱えた香田が、ステージに上がって来た。
「ガキじゃあるめーし、するかよ」
俺の言葉に香田が口を曲げた。
そのツラは充分子供とでも言いたげで、俺は癇癪玉が炸裂しそうになるのを飲みくだす。
……流石にここでキレる訳にはいかねーし。
香田は俺達四人にペットボトルを手渡してから、謙二をステージの端に手招きした。
すると謙二は意外なほど真面目な面持ちで頷く。
二人のいたく真剣な顔を横目にペットボトルの蓋を捻った。
「何話してんのかね」と斗夢は肩を竦めて、二人に興味深そうな視線を送る。
「どうせ俺の悪口だろーさ」
山路はすっかりイジケちまったらしい。
……めんどくせー奴。
暫くすると「山路君」と香田が声を掛けて来た。
山路は俺?と自分を指差しながらも、香田の方へ吸い寄せられるように歩き出した。
いつの間にかミネラルウォーターのペットボトルを両手で抱えた香田が、ステージに上がって来た。
「ガキじゃあるめーし、するかよ」
俺の言葉に香田が口を曲げた。
そのツラは充分子供とでも言いたげで、俺は癇癪玉が炸裂しそうになるのを飲みくだす。
……流石にここでキレる訳にはいかねーし。
香田は俺達四人にペットボトルを手渡してから、謙二をステージの端に手招きした。
すると謙二は意外なほど真面目な面持ちで頷く。
二人のいたく真剣な顔を横目にペットボトルの蓋を捻った。
「何話してんのかね」と斗夢は肩を竦めて、二人に興味深そうな視線を送る。
「どうせ俺の悪口だろーさ」
山路はすっかりイジケちまったらしい。
……めんどくせー奴。
暫くすると「山路君」と香田が声を掛けて来た。
山路は俺?と自分を指差しながらも、香田の方へ吸い寄せられるように歩き出した。