音楽が聴こえる
「……それなら、尚更ごめん。茉奈ちゃん」
佐由美さんの、いつもは弧を描いている眉がハの字に下がる。
「もし今度…連絡があったら話してくれないかな? ………………シュウと」
余りにも思い詰めた顔であたしを見るもんだから、目を逸らすことも出来ずにいると、佐由美さんの口から特盛の溜息が漏れた。
「なんて、ね。……これは勝手な男共の意向。頼まれたの、メンバーに」
「……もしかして佐由美さん、それでダイちゃんと喧嘩した?」
『ブルーバード』で冷却期間中って微妙で告げた彼女を思い出す。
「そりゃするわよっ。一番精神的にも肉体的にも辛かったはずの、茉奈ちゃんを切り捨てた。……あの時から、私もシュウとはロクに話してない」
佐由美さんの紅い唇が一旦、ぎゅっと力を込めて閉じてから、また開いた。
「ダイだって。それに付いて行ったあたしも同罪。それでも……好きだから、付いてくことしか考えられなかった」
佐由美さんの、いつもは弧を描いている眉がハの字に下がる。
「もし今度…連絡があったら話してくれないかな? ………………シュウと」
余りにも思い詰めた顔であたしを見るもんだから、目を逸らすことも出来ずにいると、佐由美さんの口から特盛の溜息が漏れた。
「なんて、ね。……これは勝手な男共の意向。頼まれたの、メンバーに」
「……もしかして佐由美さん、それでダイちゃんと喧嘩した?」
『ブルーバード』で冷却期間中って微妙で告げた彼女を思い出す。
「そりゃするわよっ。一番精神的にも肉体的にも辛かったはずの、茉奈ちゃんを切り捨てた。……あの時から、私もシュウとはロクに話してない」
佐由美さんの紅い唇が一旦、ぎゅっと力を込めて閉じてから、また開いた。
「ダイだって。それに付いて行ったあたしも同罪。それでも……好きだから、付いてくことしか考えられなかった」