音楽が聴こえる
side ジュン
◆◆◆
「……何だ…あいつ」
俺の呟きを謙二は鼻で笑い、ストラップを首から外してベースを机の上に置いた。
「下手くそだって、クク」と、山路は声を殺して笑いやがった。
「何だよジュン、お前咽痛いのかよ?」
斗夢を見ると苦笑いを浮かべて、ドラムセットを崩し始めている。
練習用のドラムやアンプは地味先が教頭に掛け合って、隣りの使用されていない準備室に置かせて貰っていた。
「……風邪気味なだけってーか…終わりにすんのかよ」
「センセーに終わりにしろって言われたじゃん」
山路までアンプを片付け始めている。
「だーっなんだよっ!!お前らまでっ」
俺は頭をガシガシ掻きむしり、机にドカリと腰を落とした。
「何でそんなに香田先生に絡むんだよ。折角引き受けてくれたのに」
謙二は俺がぶっ飛ばした地味先の本を屈んで拾う。
剥がれ落ちた表紙とカバーを見た途端、奴は声を出して笑った。
「……何だ…あいつ」
俺の呟きを謙二は鼻で笑い、ストラップを首から外してベースを机の上に置いた。
「下手くそだって、クク」と、山路は声を殺して笑いやがった。
「何だよジュン、お前咽痛いのかよ?」
斗夢を見ると苦笑いを浮かべて、ドラムセットを崩し始めている。
練習用のドラムやアンプは地味先が教頭に掛け合って、隣りの使用されていない準備室に置かせて貰っていた。
「……風邪気味なだけってーか…終わりにすんのかよ」
「センセーに終わりにしろって言われたじゃん」
山路までアンプを片付け始めている。
「だーっなんだよっ!!お前らまでっ」
俺は頭をガシガシ掻きむしり、机にドカリと腰を落とした。
「何でそんなに香田先生に絡むんだよ。折角引き受けてくれたのに」
謙二は俺がぶっ飛ばした地味先の本を屈んで拾う。
剥がれ落ちた表紙とカバーを見た途端、奴は声を出して笑った。