音楽が聴こえる
お気楽野郎ドモめ。
ガンと音を立てて、俺の椅子に座ると二人は目を上げた。
俺を見て、二人は苦笑しあう。
「……気持ちわりーな、二人して何だよ」
「地味先モトイ香田ちゃんのところに行ったんだろー? ジュン君」
山路はツンツン頭で俺の肩を軽く頭突いて来た。
ああ? 誰が香田ちゃんだよ。
お前だって、地味先って呼んでたじゃねぇか。
「本返して来ただけ」
「へーえ? 随分気にするじゃーん」
山路がニヤけるのが無性にムカついたから、一発お見舞いしようとしたら、斗夢の方が先に雑誌で山路の頭を叩いた。
「馬鹿。お前、からかい過ぎ」
斗夢はハエ退治でもしてるような、強烈なスマッシュを決めた。
「痛ってぇーっ」
「あ、悪りー。力の加減間違えた」
身悶えして痛がる山路に、マイペースな斗夢。
「あれ? 謙二は?」
「さっき、悟さんからメールがあったらしくてよ、電話しに行ったぜー」
悟さんか……。
俺は机に頬杖を付いて。
ライヴハウスでの、あの悟さんの眼差しを思い返していた。
ガンと音を立てて、俺の椅子に座ると二人は目を上げた。
俺を見て、二人は苦笑しあう。
「……気持ちわりーな、二人して何だよ」
「地味先モトイ香田ちゃんのところに行ったんだろー? ジュン君」
山路はツンツン頭で俺の肩を軽く頭突いて来た。
ああ? 誰が香田ちゃんだよ。
お前だって、地味先って呼んでたじゃねぇか。
「本返して来ただけ」
「へーえ? 随分気にするじゃーん」
山路がニヤけるのが無性にムカついたから、一発お見舞いしようとしたら、斗夢の方が先に雑誌で山路の頭を叩いた。
「馬鹿。お前、からかい過ぎ」
斗夢はハエ退治でもしてるような、強烈なスマッシュを決めた。
「痛ってぇーっ」
「あ、悪りー。力の加減間違えた」
身悶えして痛がる山路に、マイペースな斗夢。
「あれ? 謙二は?」
「さっき、悟さんからメールがあったらしくてよ、電話しに行ったぜー」
悟さんか……。
俺は机に頬杖を付いて。
ライヴハウスでの、あの悟さんの眼差しを思い返していた。