音楽が聴こえる
side ジュン
◆◆◆
「ジュン、気になる?」
謙二は他の二人に聞こえないくらいの小さな声で、俺の耳元に話し掛ける。
「……何が」
ずっと悟さんと香田を見てたと察したらしい奴の言葉に突っかかる。
俺の嫌そうな声にも謙二は気にすることなく、タオルで汗を拭いた。
「俺は気になるよ、普通に。どんな関係なのかとか」
謙二はタオルの隙間から俺の顔を覗き、挑発的に笑った。
「くそったれ」
俺の呟きを聞きつけて、山路が俺の方へやって来た。
山路の金茶のツンツン頭は、今日も気合いが入って尖っている。
「ジュン達何の話しよー。もしかしてアレ? 今日ビビったよな。悟さんと香田ちゃん一緒に来るしよー、悟さんはメチャクチャ機嫌悪いしよー。それにしても、香田ちゃんあんな恰好してっと若く見えるよな」
ベラベラ言いたいことを思ったまま口にする山路に、俺の口から溜息が漏れた。
確かに若く見えるんだけどよ。
「ジュン、気になる?」
謙二は他の二人に聞こえないくらいの小さな声で、俺の耳元に話し掛ける。
「……何が」
ずっと悟さんと香田を見てたと察したらしい奴の言葉に突っかかる。
俺の嫌そうな声にも謙二は気にすることなく、タオルで汗を拭いた。
「俺は気になるよ、普通に。どんな関係なのかとか」
謙二はタオルの隙間から俺の顔を覗き、挑発的に笑った。
「くそったれ」
俺の呟きを聞きつけて、山路が俺の方へやって来た。
山路の金茶のツンツン頭は、今日も気合いが入って尖っている。
「ジュン達何の話しよー。もしかしてアレ? 今日ビビったよな。悟さんと香田ちゃん一緒に来るしよー、悟さんはメチャクチャ機嫌悪いしよー。それにしても、香田ちゃんあんな恰好してっと若く見えるよな」
ベラベラ言いたいことを思ったまま口にする山路に、俺の口から溜息が漏れた。
確かに若く見えるんだけどよ。