0に恋してる
他人な二人





高校のころはなにも考えてなくて


それこそ

贅沢なんて要らないから


最低限生きていければよかった




だから進学する気はなかった



社会に出て
それこそ適当に

生きていければよかった




そもそも私はいつも誰かにしたがっていて


それは
私自身それが









であると知っていたからだ





だって自由であることは責任を伴う


その責任が

適当な私には重くて苦しかった





だから高校3年の夏のあの大切な三者面談で




就職したい



とはっきり言えなかった




言えていたら…なにか、



思わなかったことはない


けれど私はその時に


選ぶ、選択する


といった責任から逃げた




そして今担任に進められ、両親が大賛成した理系の大学に進学した




私の進んだ進路では一年は18年育った関東からはなれ


遠い田舎で寮生活をおくる


選ぶ責任を放棄した私にはなんとういか、

逃げられない環境が少し窮屈だった





私は何にたいしても適当だ


つまり


'恋愛'




にたいしても





この大学に入ることが決まったのは12月だった



この時彼氏はいた


8月の私の誕生日に告白され付き合うことになった


人生で6人目の彼氏に当たる彼は



美容にとてもとても興味があり


少しついていけないな


と感じることもしばしばだった





これは私の問題だが


パックをしたことをいちいちSNSで呟いたり

爪磨きしてきれいになった爪を写真つきで呟いたり




そうそう
好きなアイドルのことをまるで自分が彼氏であるかのように
'誰も●●●のことを理解できてない'
と呟いたり…



まあ最後のアイドルのは見ていて私自身


彼氏かっ!笑


とつっこみをいれて笑っていたのでいいのだけれど



とにかく
美容に詳しすぎでそれと心理学にも詳しすぎで


趣味がアニメであるダメ女の私には到底釣り合える人ではなかった



加えて言うなら
いけめんで高身長であることも釣り合わない原因であった



彼を好きな女の子からSNSで

似合わない


と罵倒されることもしばしばであった



だけど

彼がかばってくれたことはなかった



それが原因ではないが
私が地方で寮生活をすることになったこともあり

2月には別れてしまった




この恋から得た教訓は

'釣り合わない人とは付き合ってはいけない'


であった







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