White Magic ~俺様ドクターの魔法~
******
「ももちゃ~ん、俺さ、初めて見た時に好きになってしまったねん」
ベロベロに酔ってしまった立川さんは、私にもたれかかるようにして絡んできた。
しまった・・・・・・飲ますんじゃなかった。
「ももちゃん、かわいいから、彼氏いると思ったんやけどさ・・・・・・
今日しか会えないから、行かなって思ってさ・・・
でも完敗・・・やっぱり彼氏いてるんやぁ・・・・・・
なぁ、どんな男?かっこいい?」
かなり饒舌になっていたが、同じようなことばかり言っていたので「はいはい」と流していた。
結局、私は立川さんの相手ばかりしていたので、高倉さんともあまり話すこともできずに二次会も終わってしまった。
それでも写真だけは撮っておきたかったので、撮ってもらった。
「ありがとうございます」
「ももちゃん、頑張ってね」
高倉さんはいつもの笑顔を向けてくれた。