甘いヒミツは恋の罠
「ふぅん、俺のいない間に随分親しくなったもんだな」
その声に振り向くと、自分の目の前の光景が面白くないといった様子で、腕を組みながら朝比奈が立っていた。
「なんだ瑠夏、お前がいないのが悪いんじゃないか、人を呼び出しておいて時間通りにこっちは来たというのに……」
「あぁ、悪い……しつこい業者が多くてさ、仕事の話かと思ったら自分の孫娘とだ愛娘とだって縁談組まれそうになってうっとしいのなんのって」
朝比奈はやれやれと頭を掻きため息をついた。
「瑠夏、紹介したい社員っていうのは……」
「あぁ、こいつのことだよ。御宿から異動してきた皆本だ。通称ルビーちゃん」
「ち、ちょっと……! 社長の前で何言ってるんですか!」
ケラケラと笑う朝比奈に紅美はムキになって抗議するが、それすらもからかわれているような気分になる。
その声に振り向くと、自分の目の前の光景が面白くないといった様子で、腕を組みながら朝比奈が立っていた。
「なんだ瑠夏、お前がいないのが悪いんじゃないか、人を呼び出しておいて時間通りにこっちは来たというのに……」
「あぁ、悪い……しつこい業者が多くてさ、仕事の話かと思ったら自分の孫娘とだ愛娘とだって縁談組まれそうになってうっとしいのなんのって」
朝比奈はやれやれと頭を掻きため息をついた。
「瑠夏、紹介したい社員っていうのは……」
「あぁ、こいつのことだよ。御宿から異動してきた皆本だ。通称ルビーちゃん」
「ち、ちょっと……! 社長の前で何言ってるんですか!」
ケラケラと笑う朝比奈に紅美はムキになって抗議するが、それすらもからかわれているような気分になる。