甘いヒミツは恋の罠
「北野、お前、自分のしたことから逃げるなよ? 会社を辞めてこいつにした罪を償う気だ?」
「そ、れは……」
「お前という人材がいるかいらないかは俺が決める」
そういうと、手に持っていた結衣の辞表をビリビリと破きだした。紙の破片が風に乗って消えていく。紅美はそんな様子をただ無言で見つめた。
「俺はお前の辞表を受け取らない。それでいいな?」
それだけ言うと、朝比奈はくるりと身を翻した。
「すみません、皆本さん……少し彼女と二人だけにさせてくれませんか?」
真剣な表情の沢田に紅美は頷くと、すでにいなくなった朝比奈の後を追いかけた。
「そ、れは……」
「お前という人材がいるかいらないかは俺が決める」
そういうと、手に持っていた結衣の辞表をビリビリと破きだした。紙の破片が風に乗って消えていく。紅美はそんな様子をただ無言で見つめた。
「俺はお前の辞表を受け取らない。それでいいな?」
それだけ言うと、朝比奈はくるりと身を翻した。
「すみません、皆本さん……少し彼女と二人だけにさせてくれませんか?」
真剣な表情の沢田に紅美は頷くと、すでにいなくなった朝比奈の後を追いかけた。