甘いヒミツは恋の罠
※ ※ ※
翌日――。
結衣のいないデスクは綺麗に片付けられていた。
結衣は今日からアルチェスの総務部へ異動になり、その仕事のしわ寄せに、紅美は朝から忙しなくしていた。
「皆本さん、このデザインのコピーとったら業者にすぐファックスしておいて」
「はい」
「それからこのアクセサリーに使ってる石に金属が合わないみたいだから、デザインもう一回考え直しておいてくれますか?」
「わかりました!」
次々に沢田に仕事を投げられ、紅美は必死にそれに応える。けれど、その沢田の姿は、何かを吹っ切るようにひたすら仕事に没頭しているようにしか見えなかった。
するとその時――。
翌日――。
結衣のいないデスクは綺麗に片付けられていた。
結衣は今日からアルチェスの総務部へ異動になり、その仕事のしわ寄せに、紅美は朝から忙しなくしていた。
「皆本さん、このデザインのコピーとったら業者にすぐファックスしておいて」
「はい」
「それからこのアクセサリーに使ってる石に金属が合わないみたいだから、デザインもう一回考え直しておいてくれますか?」
「わかりました!」
次々に沢田に仕事を投げられ、紅美は必死にそれに応える。けれど、その沢田の姿は、何かを吹っ切るようにひたすら仕事に没頭しているようにしか見えなかった。
するとその時――。