甘いヒミツは恋の罠
Secret 9 甦れば……恋
「年が明けて仕事初めの方も多いかと思いますが、今日も一日頑張っていってらっしゃ~い」
テレビの向こうでお天気お姉さんが手を振っている。
なんとなく憂鬱な気持ちとは裏腹に、お天気お姉さんの笑顔は明るく眩しかった。
「う~ん」
カーテンを開けると、オレンジ色の朝日が背伸びをする紅美に降り注いだ。その太陽の優しい暖かな日差しは、冷えた身体に温もりを与えた。
特にどこに行くわけでもなく平凡な冬休みも終わり、あっという間にお正月気分が抜けて通常通りの生活が戻ってきた。
朝比奈とはクリスマス以来会っていない。
史上最悪のクリスマスの翌日から朝比奈の出張や会議などが重なり、社内ですれ違うことすらなかった。けれど、あの日のことを思い出すと紅美は、朝比奈とどんな顔をして顔を合わせればいいのか未だにわからないでいた。
テレビの向こうでお天気お姉さんが手を振っている。
なんとなく憂鬱な気持ちとは裏腹に、お天気お姉さんの笑顔は明るく眩しかった。
「う~ん」
カーテンを開けると、オレンジ色の朝日が背伸びをする紅美に降り注いだ。その太陽の優しい暖かな日差しは、冷えた身体に温もりを与えた。
特にどこに行くわけでもなく平凡な冬休みも終わり、あっという間にお正月気分が抜けて通常通りの生活が戻ってきた。
朝比奈とはクリスマス以来会っていない。
史上最悪のクリスマスの翌日から朝比奈の出張や会議などが重なり、社内ですれ違うことすらなかった。けれど、あの日のことを思い出すと紅美は、朝比奈とどんな顔をして顔を合わせればいいのか未だにわからないでいた。