甘いヒミツは恋の罠
つま先から頭のてっぺんまでまるで電流が流れたみたいに身体をぶるっと震わせると、紅美は身を捩って朝比奈の手から逃れた。
「な、ななな何するんですか! セクハラ反対!」
「こっち来な……兄貴の代わりに喰ってやる」
「馬鹿!」
紅美は、くるりと素早く身を翻すと、転がり出るように部屋から飛び出した。
「ふぅん、皆本紅美……面白そうな女」
朝比奈は、綺麗に色の揃ったルービックキューブを手に取ると、クスリと笑ってポンッと宙に投げた。
「馬鹿……か」
「な、ななな何するんですか! セクハラ反対!」
「こっち来な……兄貴の代わりに喰ってやる」
「馬鹿!」
紅美は、くるりと素早く身を翻すと、転がり出るように部屋から飛び出した。
「ふぅん、皆本紅美……面白そうな女」
朝比奈は、綺麗に色の揃ったルービックキューブを手に取ると、クスリと笑ってポンッと宙に投げた。
「馬鹿……か」