甘いヒミツは恋の罠
※ ※ ※
数日後――。
“ルチアシリーズに念願の指輪デビュー! 待ちに待った待望の朝比奈瑠夏デザイン”
雑誌に掲載された見出しを見ながら、紅美はついに念願かなったと声にならない感動に打ちひしがれていた。アトリエで見たあのデザインよりもさらに作りこまれたデザインで、思わず写真でも見蕩れてしまう。
(やっぱりいつ見ても朝比奈さんのデザインって素敵……)
その時、一本の電話が紅美のもとへかかってきた。
『皆本さん? 北野です。お久しぶりですね、どうですか? 私が作った記事はもう見てくれました?』
「う~! もう! 最高にテンションあがりました! 北野さん、総務部へ行ってからどうしてるかと思っていたら、広報担当だったんですね」
『これでも元デザイナーですし、デザインについて詳しく説明した記事を書いていたら思いのほか気に入られてしまって……これも本店のみなさんのおかげです。紅美さんの次回作もよかったらバシバシ宣伝しますよ』
「ありがとうございます」
アルチェスの公式や、雑誌等で商品の説明や記事などは全て結衣によるものだと知り、紅美は嬉しくて自分のことのように喜んだ。
数日後――。
“ルチアシリーズに念願の指輪デビュー! 待ちに待った待望の朝比奈瑠夏デザイン”
雑誌に掲載された見出しを見ながら、紅美はついに念願かなったと声にならない感動に打ちひしがれていた。アトリエで見たあのデザインよりもさらに作りこまれたデザインで、思わず写真でも見蕩れてしまう。
(やっぱりいつ見ても朝比奈さんのデザインって素敵……)
その時、一本の電話が紅美のもとへかかってきた。
『皆本さん? 北野です。お久しぶりですね、どうですか? 私が作った記事はもう見てくれました?』
「う~! もう! 最高にテンションあがりました! 北野さん、総務部へ行ってからどうしてるかと思っていたら、広報担当だったんですね」
『これでも元デザイナーですし、デザインについて詳しく説明した記事を書いていたら思いのほか気に入られてしまって……これも本店のみなさんのおかげです。紅美さんの次回作もよかったらバシバシ宣伝しますよ』
「ありがとうございます」
アルチェスの公式や、雑誌等で商品の説明や記事などは全て結衣によるものだと知り、紅美は嬉しくて自分のことのように喜んだ。