またね


春独特の暖かい朝日が黒い縁の窓ガラスから射す


「ん…朝、か」


寝起きで重い体を起こし腰まで延びる漆黒の髪をクシでとかし、ハーフアップにする


真新しい学校の制服を着込めば…


「うん、完璧!」


白いブレザーにスカートは桃色と水色のタータンチェック、リボンは黒くてブラウスは袖に余裕がある大きさ。


ちなみにデザインはフランスなんだとか…


「雀ー!お兄ちゃんと一緒にいこー!!!」


……ハァ




「行かないったらっ!!!」


「でも、道知らないだろ!?」


うっ...


「ち、地図があるから平気よ!!!」


「...お前、方向音痴だろ?」


うぐっ、否定出来ない...




……ていうか、近くから声がした気が






「.........」




そーとっ、、、


右から振り向けば




「っうひょあ!」


「...もうちょっと可愛いく驚けよ!!!」



真横に兄さんはおりました...






私の女子力......orz



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