かくれんぼ。
「…えっと」
そう口を開いたのは委員長だった。
「配置は私が決めてもいいかしら?
鈴原くんは職員室、蒼さんは美術室、
阪田さんは音楽室、稲葉さんは…
図書室、渚さんは理科室、そして
私は家庭科室。
これでどう?反論されても
困るんだけどね」
…そう言われると
反論できない。
まぁ、反論するとこなんて
ないんだけれども。
他の人も反論する気はないみたいだ。
…てなわけで、私たちは
委員長が分けた場所へそれぞれ行くことになったのだった。