かくれんぼ。
「あー、本当だるいよね〜かくれんぼ」
そう言ったのは、私の唯一の友達、
阪田 マユミ(さかた まゆみ)だった。
とても可愛くて、私とは大違い。
ギャル系ではなくて、清楚系みたいな。
彼女がだるいって言っても、だるいようには聞こえない位の声のトーン。
そんな彼女がなんで私なんかと一緒にいてくれるのか、と思えるくらいだった。
マユミの言葉に私は頷きながら
「うんうん、だるい」
と返した。