Flicken Geist
物陰に隠れ、ガイストは息を整える。

あれは、雪原で一戦交えた狙撃手…コートニーだ。

バレットM82を分解してバラバラに投げ捨て、おまけに肩に傷を負わせて戦闘不能にした筈。

「替えのバレットM82が…倉庫の中に保管してあったの…」

ガイストの疑問に答えるように言うコートニー。

しかし、肩の傷の方はどうにもならならかったようだ。

彼女の白い肌に、血が伝うのが物陰から確認できた。

連続で発砲してこないのは、銃の反動で肩が痛む為だろう。

彼女も医務室で傷の手当てをしようとしていたのか。

「その傷でよくバレットM82を扱える…肩を壊すぞ」

「任務最優先…肩は後で治療すればいいの…」

コートニーは狙撃手としての執念を窺わせる。

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