Flicken Geist
カツカツと、遠ざかっていく足音。

うつ伏せに倒れたコートニーは、手にしたバレットM82を引き摺り上げる。

今なら、伏せ射ちで狙う事が出来る。

銃身を持ち上げなくて済む分、肩への負担も小さい。

この体勢ならば、ガイストを撃てる。

そう思ってテレスコピックサイトを覗くものの。

「っっ…!」

既に出血し過ぎたコートニーは、目すら霞んでいた。

手元も震えて、銃身のブレが止まらない。

これでは伏せ射ちでも、ガイストに命中させるのは不可能だ。

< 118 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop