Flicken Geist
所長室。

このアジトが核廃棄施設だった頃に、その全権を担う所長が執務をしていた場所。

本棚には数多くの専門書が並び、調度品の数々も置かれている。

銃口を向けつつ、素早くクリアリングするガイスト。

その過程で。

「!!」

執務机の前の椅子、そこに背を向けて座っている一人の男を見つけ、構え直す。

朽ちた暗い色のバンダナ、ACU。

男がクルリと振り向くと、無精髭に右眼のアイパッチが際立った。

そして手には、M16A5アサルトライフル。

M16A2、M16A3の改良型アサルトライフルで、キャリングハンドルを脱着式にし、アッパーレシーバー上部にピカティニーレールを持つフラットトップレシーバーを装備した新制式小銃である。

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