Flicken Geist
酸素マスク、背負っていたパラシュート、高度計、防寒着衣を取り外し、その場に放棄。

ガイストは身を低くして、無線で通信を送る。

「こちらガイスト、聞こえるか」

『ああ、良好だ』

無線に出たのは、今回の依頼主。

素性は明らかにされていないが、恐らく国防総省の関係者とガイストは睨んでいる。

「現地に到着した。これよりゴーストのアジトに潜入する」

『ゴーストのアジトは、君が現在いる位置から2キロ先にある元核廃棄施設だ。核廃棄施設といっても、現在では核燃料も核廃棄物も全て移動させてあるという話だが』

しかしその施設の性質上、堅牢な造りなのは言うまでもない。

アジトとしては最高の条件を兼ね備えていた。

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