Flicken Geist
「よぅ」
男と同じ格好をした、PMSCsのコントラクターが歩み寄ってくる。
「この地区はあらかた制圧したようだな」
「…ああ」
話しかけてくるコントラクターの顔も見ないまま、男は返事する。
「反政府軍、追い詰められて自爆までしてきたらしい。年端もいかない子供が、敵兵にしがみ付いたまま手榴弾のピンを抜いて、敵もろともドカンだとよ…」
「……」
「目も当てられないな…こないだアメリカの大統領が、第三次世界大戦が終結した事で恒久平和に一歩前進したなんて御大層な演説してたが…ハッ、何の事ぁねぇ。平和になったのは先進国だけだ…発展途上国じゃ、戦争や紛争が日常だ」
「……」
「ま、そのお陰で俺達PMSCsは飯が食える…戦争経済万歳って奴だな」
男と同じ格好をした、PMSCsのコントラクターが歩み寄ってくる。
「この地区はあらかた制圧したようだな」
「…ああ」
話しかけてくるコントラクターの顔も見ないまま、男は返事する。
「反政府軍、追い詰められて自爆までしてきたらしい。年端もいかない子供が、敵兵にしがみ付いたまま手榴弾のピンを抜いて、敵もろともドカンだとよ…」
「……」
「目も当てられないな…こないだアメリカの大統領が、第三次世界大戦が終結した事で恒久平和に一歩前進したなんて御大層な演説してたが…ハッ、何の事ぁねぇ。平和になったのは先進国だけだ…発展途上国じゃ、戦争や紛争が日常だ」
「……」
「ま、そのお陰で俺達PMSCsは飯が食える…戦争経済万歳って奴だな」