Flicken Geist
巡回する兵士達の死角から死角へと移動したガイストは、目を盗んでまんまと階段まで到達する。

鉄板を組んで作られた階段。

普通に歩けば金属質の足音がする。

忍び歩くように、足音を立てずに一歩一歩上がっていく。

戦車の上を渡すように、通路がある。

階段をのぼっている途中で、ここにも巡回する兵士の姿を見つけた。

一本道の通路。

これまた鉢合わせてしまう恐れがある。

逃げ場はない。

兵士が、歩いてくる。

< 54 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop