Flicken Geist
そのコンテナの陰から。

「!」

複数の話し声。

また巡回の兵士だろうか。

ガイストは素早くコンテナの上によじ登って身を隠す。

隠れたまま、兵士の動きを監視する。

予想通り、寒冷地装備に身を包んだ兵士二人が歩いている。

「ボスは今どこに?」

「さっき戦車と歩兵戦闘車の搬入に立ち会ってたぜ」

ガイストが聞いているとも知らず、兵士達は不用意に話す。

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