Flicken Geist
結果は同士討ちだった。

挟撃は余程息の合ったコンビネーションでなければ、誤射を誘発する危険を孕んでいる。

ガイストが誤射を誘ったともいえるが。

「数が多ければ有利とは限らないって事だ…」

倒れたまま呻く兵士達を見下ろしながらガイストが言う。

急所に命中している。

トドメを刺さずとも、遅かれ早かれ絶命するだろう。

わざわざ殺す事もない。

昇降機が地上に到着すると同時に、ガイストはそのままその場を離れた。

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