Flicken Geist
昇降機から降りた途端、アラスカとは思えないほどの熱気がガイストを迎える。

溶鉱炉。

核処理の際、取り外した外装などを融解させる為の設備なのだろう。

壁伝いの細い通路の上から眼下を見ると、マグマのような溶けた鉄が、真っ赤な炎を放ちながら煮え滾っている。

万が一転落でもすれば、あっという間に溶けてなくなってしまう事になる。

ゾッとしない話だ。

通路から踏み外す事のないよう、細心の注意を払って進む。

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