Flicken Geist
弾薬のなくなったM24を捨て、M4カービンに持ち替え、構えたまま雪原を歩いていくガイスト。

向かいの建屋の陰に、コートニーは身を隠していた。

右肩の傷を庇ったまま、白い息を吐いている。

呼吸は荒い。

傷が痛むのだろう。

そんな彼女にM4カービンの銃口を向けるガイスト。

「…撃てばいいの…」

コートニーは無表情で言う。

「私はもう抵抗できないの…ここで殺しておかなければ…必ず後を追って仕留めに行くの…」

「……」

ガイストは彼女の傍らにあるバレットM82を拾い上げ。

「!」

弾倉を抜き、銃を分解し、全てを遠く別の方角へと放り投げる。

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