Flicken Geist
強襲
雪原を抜け、ガイストは建屋の中へ。

凍てつくような寒さから逃れ、一息つく。

「……」

コートニーの射撃で肉を抉られた、腕と肩の傷が寒さで疼く。

バレットM82で狙われながら、この程度で済んだのは僥倖だった。

上半身丸ごと吹き飛ばされてもおかしくないほどの威力を持つ対物狙撃銃なのだから。

紙一重の戦いだった。

生き残れた幸運に感謝しつつ、ガイストは前に進む。

< 91 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop