姫と王子のLOVE STORY
シャキッ
「早くださねぇと、これでお前を…」
そういって男は刃物を振りかざす────
なんで俺の足、動かねえんだよ
動けよ…
そう念じてる間にも刃物はだんだんと降りてくる
「うわああぁぁ…!」
俺は最悪の場合を想像して目を閉じた
が…
痛みは一向にやってこない
すると代わりに、
ガシッと刺すとは別の何かをつかむ音が聞こえた。
俺は恐る恐る目を開けた。
男を見ると、男の腕は誰かの手によって止められていた。
「だれだっ!?離せ!!」
すると、男の腕を掴んでる人物は、
「黙れ。何大人数でカツアゲしてんだよ。調子乗ってるとしばくぞ?」
と言った。
…は!?