姫と王子のLOVE STORY
「覚えてないのかよ(苦笑)」






「…全く覚えてない(笑)」






楓は呆れながらははは、と笑う





「でもさ、緊張って言ってもいつもと同じ緊張と別の緊張もあるんだろ?」






「な、なんでわかるのっ!?」





「あのなぁ。




何年お前といとこやってると思ってんだよ。





お前の表情がいつもより強張ってることぐらいすぐわかる」






「うっそ!?そんな顔に出てた?」





「うん。めっちゃ」






さすが楓、なんでもお見通しだね。





「そうなんだ。




でも、確かにいつもと何か違う感情がある…」





「たとえば?」





「つかさ君をみると、なんかドキドキするっていうかもやもやするってか…」






「お前、それってこ…




あ、いや何でもない、忘れろ」




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