冷たい上司の温め方
「大阪の件だが、どうも新人の指導係のセクハラがあるようなんだ」
「えっ!」
「声がでかい」
だって、セクハラって……女の敵だ。
「その指導係は、解雇の予定だ」
「解雇……」
「犯罪は許さない」
楠さんの毅然とした態度に、頷いた。
正義を守りたい。
まさにそのものだ。
「あとは笹川に任せてみようと思う」
きっと笹川さんならできる。
楠さんの言葉に私もうなずいた。
笹川さんの帰りは、夕方になった。
「おかえりなさい」
「お疲れ様」
少し疲れた様子の彼は、真っ直ぐに楠さんのところに報告に向かった。
「笹川、お疲れ」
「お疲れ様です。解雇を伝えてきました。
本人は納得いかないと言っていましたが、現行犯でしたから」
「現行犯?」
「えっ!」
「声がでかい」
だって、セクハラって……女の敵だ。
「その指導係は、解雇の予定だ」
「解雇……」
「犯罪は許さない」
楠さんの毅然とした態度に、頷いた。
正義を守りたい。
まさにそのものだ。
「あとは笹川に任せてみようと思う」
きっと笹川さんならできる。
楠さんの言葉に私もうなずいた。
笹川さんの帰りは、夕方になった。
「おかえりなさい」
「お疲れ様」
少し疲れた様子の彼は、真っ直ぐに楠さんのところに報告に向かった。
「笹川、お疲れ」
「お疲れ様です。解雇を伝えてきました。
本人は納得いかないと言っていましたが、現行犯でしたから」
「現行犯?」