冷たい上司の温め方

「で、誰が好きなんだ?」


自分がこんなに嫉妬深いなんて、美帆乃と付き合うまで知らなかった。


「そんなの……決まってます」


なかなか言わない彼女に、弄ばれている気さえする。
だけど、それが恋愛経験の浅い彼女のなせる業だ。


「言えよ」


スカートの裾から手を入れ、太ももを撫で上げると、彼女は俺の腕を握る手に力を込めた。


「や、大和さんに、決まって……んっ」


遅い。
仕事なら、そう叱責しているところだ。

だけど、この焦らし効果、破壊力抜群だ。

もう止まらない。
いつもより激しく、彼女を犯すように貫き、あごから滴る水滴を口で吸い取る。


「あぁっ、そんな……」


首を激しく振り悶える彼女に、完全に支配される。


「好きだ、美帆乃」


自分の感情を誰かに明かすのは、たまらなく恥ずかしい。
だけど、彼女の前だけでは、素直にならずにはいられない。
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