優しい彼には秘密ばかり
そこには布団で包まってねむっている菜美。
「菜美?起きて」
そういいゆさゆさと揺すると軽く目を開けた。
「ん…おねぇちゃん?」
そういい軽く目をこする菜美。
「そうだよ。いそがないと遅刻しちゃうからね?弁当は玄関にあるから。じゃあいってきます」
そういい菜美の部屋から飛び出し、急いで靴を履く。
「いってらっしゃーい」
寝ぼけた声でそういい頬えむ菜美。
わがままな菜美だけど、顔やスタイルは抜群的にいい。
だから、内心怒ってても、すぐ許しちゃう。
顔負けってやつかな??
「いってきます」
そういい菜美に手を振り玄関の扉を開けた。
外はまだ7時半という事もあり、人はまばらだ。