優しい彼には秘密ばかり


「萌ちゃんおはよ」


そう近所のおばあちゃんが言った。


「おはよ。おばあちゃん」

そういい軽く手を振ると、おばあちゃんはにこりと微笑んだ。


朝は優雅で本当大好きっ!

悪い人は朝が嫌いなのか、夜しか悪い事ができないみたい。


悪い人もきっと、こんな綺麗な日差しを浴びたら「なんて馬鹿なんだろう」って思うかしら?


携帯のイヤホンを耳に差し込みお気に入りの音楽を聴く。


私の好きな歌は恋の歌ばかりだ。

恋をした事がないけれど、きっと素敵だと思う。


駅のホームに着き、電車を待つ。

いつもと同じ事のくりかえし。

でも、朝日だけは毎日違って見える。

キラキラしていて…


多分私なんかは到底縁遠いような…


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学校に着き靴を履く。

「柏木さん…あの」


そう口ごもって喋るいちよ学級委員の小森拓也(コモリタクヤ)だ。

「小森くん?何?」

そう聞き、下駄箱から上靴を取り出す。


相変わらず小森くんは口ごもり「先生…が…呼んでたよ」といった。


え?!


嘘っ!!


小森くんに鞄を渡して「私の机に置いててー!」そういい、急いで職員室へ向かう。


因みに私は柏木 萌(カシワギモエ)

いちよ学級委員。

でも、どうして私を??

そう思いながら職員室の扉をノックする。

扉を開けると、担任の花先生が手をヒラヒラと振った。


ん??あっちへいくの??

職員室の花先生の机に向かう途中色んな先生にあった(当たり前)

先生達はパソコンに向かい仕事をしていた。

教師も大変だね

そう思った
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