深夜の微笑
学生時代は「好き」と言われてそれなりに彼女という存在も何度か作ったが、それが愛情かというと違った。

そこまでの興味がなかったからだ。

だから去って行く子もいたし、それでも離れない子もいた。
それに対して特に感じることは、何もなかった。
そんな子達を見ながら自分は自由に生きていたと思う。

でも働き始めてそのスタイルを変えた。

社内の女の子達から話しかけられれば昔と同じように笑顔で答えたが、食事の誘いは「仕事が残っているから」と伝え、告白には全て断りの言葉を告げてきた。

それは自分の中で気持ちの変化があったから。

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