恋物語
「美羽っ!」
ちょうど1時間たったころ、空は来た。
泣きそうになりながら、それでも笑顔で。
「ほんとごめん…」
「……」
なんかあったんでしょ?
空が時間守らないわけない。
なんでそんな泣きそうな顔したの?
なんで泣きそうな顔してるくせに笑ってるの?
なんで、なんで!?
聞きたいこと、沢山あるくせに。
私は何も聞くことが出来ない。
意気地なしの弱虫…。
私と夏祭り、行きたくなかったの?
彼女、できちゃっとか?
悪いことばっかり考えてる…。