イルリマ帝国伝説記
ふと目を覚まして見た景色は辺り一面が真っ白だった。
どこなのかはわからないけれどさっきまでいた場所とは違うと言うことはわかる。
辺りを見渡す。オレ以外は誰もいな…
パカパカパカ…
全神経を耳に集中させる。耳がいいのはオレのちょっとした自慢。誰もいないと思っていたこの空間に馬の蹄の音。
「とどめだ、闇王」
………
今度は人の声。
(闇王?)
人間が馬に乗って向かってくる方角。それは間違いなくオレの方だ。
「やみ…って待て。オレは…」
説明を聞く耳すらその人間は持たないような感じがした。馬に乗って一直線に向かってくる。
(冗談じゃねえぞ)
どこなのかわからないような所で知らない奴に…
(殺られるわけにはいかない)
不本意だけれど背を向けて走り出そうとした………
その時
「返り討ちにしてやるぞーのーーよ」
闇王が叫ぶ。しかしかんじんな所は聞こえない。闇王と向かってくる人間の挟み撃ちにあってしまいオレは心を決めて目を閉じた
つうか待て
オレはふと我に返る
はっきりと浮かんできた。オレはこの場面を知っている…
根拠なんてないけれどはっきりと思い出した。
(そうだ。本!)
オレは本がくっついていた方の手を見る。
(あった)
そしてもう一度掠れている金色の文字らしきものを見る
………
(読める!)
なんでかはわからないけれどそう感じた。ところどころ掠れていて文字というには少しだけ頼りないけれど辛うじて残っている文字の欠片らしきものを繋ぐ。そしてひとつの文章が浮かんだ
「イルリマ帝国伝説記」
この瞬間今度はオレの周りを金色の光が包んでその眩しさに目を閉じた
どこなのかはわからないけれどさっきまでいた場所とは違うと言うことはわかる。
辺りを見渡す。オレ以外は誰もいな…
パカパカパカ…
全神経を耳に集中させる。耳がいいのはオレのちょっとした自慢。誰もいないと思っていたこの空間に馬の蹄の音。
「とどめだ、闇王」
………
今度は人の声。
(闇王?)
人間が馬に乗って向かってくる方角。それは間違いなくオレの方だ。
「やみ…って待て。オレは…」
説明を聞く耳すらその人間は持たないような感じがした。馬に乗って一直線に向かってくる。
(冗談じゃねえぞ)
どこなのかわからないような所で知らない奴に…
(殺られるわけにはいかない)
不本意だけれど背を向けて走り出そうとした………
その時
「返り討ちにしてやるぞーのーーよ」
闇王が叫ぶ。しかしかんじんな所は聞こえない。闇王と向かってくる人間の挟み撃ちにあってしまいオレは心を決めて目を閉じた
つうか待て
オレはふと我に返る
はっきりと浮かんできた。オレはこの場面を知っている…
根拠なんてないけれどはっきりと思い出した。
(そうだ。本!)
オレは本がくっついていた方の手を見る。
(あった)
そしてもう一度掠れている金色の文字らしきものを見る
………
(読める!)
なんでかはわからないけれどそう感じた。ところどころ掠れていて文字というには少しだけ頼りないけれど辛うじて残っている文字の欠片らしきものを繋ぐ。そしてひとつの文章が浮かんだ
「イルリマ帝国伝説記」
この瞬間今度はオレの周りを金色の光が包んでその眩しさに目を閉じた