ハンナの足跡
 皆、日常に戻って行き、そんな生活になれた頃、西島から連絡が入った。
「先輩?」
「西島か。久しぶりだな。元気か?」
「まあね。ところでさ、瑠奈の1歳の誕生日が近いんです。誕生会やるんで、来てもらえませんか、朋子さんと二人で。」
 僕は少し躊躇ったが、行くことに決めた。
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