ハンナの足跡
僕は、もう少し押してあげたら、ハンナの本音が聞けるんじゃないかと思い、ハンナに訊ねた。
「なあ、ハンナ。俺のどういう所が好きなんだ?」
「ん、お兄ちゃんは、頼りになるし、話を聞いてくれる。不安になったとき、私、いつも思い出す。」
「そっか。俺も、ハンナが頼りにしてくれるのは嬉しいよ。じゃ、今度は俺がハンナのどういう所が好きなのか、言うよ。俺は、ハンナが家族のために、一生懸命、働いている所が好きだ。っていうか、尊敬してる。人間としてね。」
「お兄ちゃん…。」
「そして、そうだな、素直なところが好きだ。」
「ありがとう、お兄ちゃん。」
ハンナの目が少し潤んできた。
「いいかい、ハンナ。じゃあ、今度は、コウスケのどういう所が好きか言ってみな。」
「コウスケ…。私、コウスケにキスされたとき、とても胸が、ドキドキした。」
「俺と居るときはしないんだろ?」
「うん。しない、お兄ちゃんには、ドキドキしない。」
「じゃあやっぱり、俺の事を好きだっていう気持ちとは別の気持ちだよ。」
「なあ、ハンナ。俺のどういう所が好きなんだ?」
「ん、お兄ちゃんは、頼りになるし、話を聞いてくれる。不安になったとき、私、いつも思い出す。」
「そっか。俺も、ハンナが頼りにしてくれるのは嬉しいよ。じゃ、今度は俺がハンナのどういう所が好きなのか、言うよ。俺は、ハンナが家族のために、一生懸命、働いている所が好きだ。っていうか、尊敬してる。人間としてね。」
「お兄ちゃん…。」
「そして、そうだな、素直なところが好きだ。」
「ありがとう、お兄ちゃん。」
ハンナの目が少し潤んできた。
「いいかい、ハンナ。じゃあ、今度は、コウスケのどういう所が好きか言ってみな。」
「コウスケ…。私、コウスケにキスされたとき、とても胸が、ドキドキした。」
「俺と居るときはしないんだろ?」
「うん。しない、お兄ちゃんには、ドキドキしない。」
「じゃあやっぱり、俺の事を好きだっていう気持ちとは別の気持ちだよ。」