ハンナの足跡
「よかったわね。ハンナと西島くん。」
「ああ。よかったよ。西島ならハンナの事、任せられるよ。」
「もしダメだったら?」
「そんときは、タダじゃおかねえ。」
「あたしも。」
 僕と朋子は笑い合った。僕と朋子は、ハンナで繋がっていた。
「なあ、朋子、頼みがあるんだけどさ…」
 僕は朋子に、店のマネージャーに合わせてもらえないかどうか、聞いてみた。ハンナの事で話したいことがあるというと、朋子は僕に、あまり深入りするなと忠告した。それでも僕の気が済まないと言うと、ハンナが居ないときを見計らって、会わせてもらえることになった。
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