SHIZUKU ~ 透明な朝露に抱かれて ~
『どこか、辛い所ない?』



『大丈夫だよ。正道。』





朝の柔らかな日差しの中、当たり前だと言う風に、君は笑う。





君が始めて倒れた時から4年。


君はそれまでの間に3回倒れた。





倒れる数日前から、君は言葉を発しなくなる。


1人で動けなくなる時もあり、腕に力が入らなくなる時もある様だった。


それからしばらくすると、ひたすら謝り続け、
そしてしばらくすると走り出し、倒れる。


そして目覚めた時には、奇妙な行動をとっていた頃の記憶がなくなっているのだ。


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