SHIZUKU ~ 透明な朝露に抱かれて ~
2
柔らかな春の日差しが、駅前の公園を照らしている。
はき慣れたジーンズに、お気に入りの空色のTシャツ。
君は、そんなスポーティな服を着ていた。
まっすぐに俺を見つめる視線は、柔らかく、無邪気な笑みを宿していた。
『こんにちは。俺がキョクこと、滝島正道です。』
『こんにちは。しずくです。
えっと、美作しずくって言います。』
『あっ、しずくって本名だったんですね。
俺のキョウは、今日、明日の今日から取ったんです。
今日を大事にしたいなって、俺、思うから。』
『素敵なハンドルネームですね。』
君はそう言って微笑む。
風で君の長い髪が揺れた。
はき慣れたジーンズに、お気に入りの空色のTシャツ。
君は、そんなスポーティな服を着ていた。
まっすぐに俺を見つめる視線は、柔らかく、無邪気な笑みを宿していた。
『こんにちは。俺がキョクこと、滝島正道です。』
『こんにちは。しずくです。
えっと、美作しずくって言います。』
『あっ、しずくって本名だったんですね。
俺のキョウは、今日、明日の今日から取ったんです。
今日を大事にしたいなって、俺、思うから。』
『素敵なハンドルネームですね。』
君はそう言って微笑む。
風で君の長い髪が揺れた。