何度でもキミに初恋を
『で、すずちゃんはどうしたの?』


『さぁ…?そのまま、また中に入っていったから』

あいつ、どうしてるかな?



また『ククク…』と笑いが込み上げてくる。


『俺、二階片付けてくる』


これ以上、思い出し笑いを見られたら、すずのパパに
『剣人もお年頃なんだよ、お年頃』
とか訳のわからないことをいわれかねない。



俺は二階にある自分の部屋を片付けるため、元気よく立ち上がった。




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