何度でもキミに初恋を
『俺さ…篤史もだけど、小学生の時、サッカーやってただろ』

『……』

篤史は黙って、俺の隣に座る。


『引っ越してさ、中学に入ってからも続けたんだよ、サッカー』


サッカーが大好きだった。


『三年間続けてさ、高校もサッカーの強豪校にスポーツ推薦で内定もらってさ。そのまま、ずっとサッカーしていくつもりだった』



あの日

練習の帰り、
突然目の前に現れたトラックの眩しい光り、
真っ白な病室、
泣いてる母さん。


俺を穏やかな笑顔で見つめる医者は、
『大丈夫、リハビリすれば歩けるようになるよ』
と言った。

『いつから練習に参加できますか?』

穏やかな笑顔が消える。

『いつから参加出来るんですか?』

医者は何も言わない。

『…いつから参加できるかって聞いてんだよっ!!』




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