何度でもキミに初恋を
事件
『嫌だよ!!なんであたしが!!』
『いいじゃないのよ。剣人くん、三年ぶりなのよ?』
『嫌なの!なんであたしが!!』
『幼なじみじゃな〜い。剣人くん、頼れるのはあなただけなのよん』
『…っ、嫌だの!』
朝から何回も繰り返されてる会話。
しまいには興奮しすぎて、
『嫌なの!!』と『嫌だよ!!』がまじって『嫌だの!』なんて言ってしまう私。
あぁぁ、バカ…。
始業式の朝。
アイツ!!
まさかのアイツを、かっこいい殿方だなんて見間違えた私は、あの日からずっと剣人を避けてきた。
ママやパパが浮かれて、引っ越しパーティーなんてしたけど、その日はたまたまアイツは用事があって来れなかったみたいでほっとしたけど!!
そりゃ…
成瀬一家が戻ってきたのは嬉しい。
剣人と四歳違いの、大好きな暁人(あきと)兄ちゃんはそのまま大学に進んで、向こうに残ったって聞いた時は少し、いやかなり寂しかったけど、たまには帰ってくるみたいだし。
それに、アイツ、剣人が戻ってきたのは素直に嬉しかった。
『いいじゃないのよ。剣人くん、三年ぶりなのよ?』
『嫌なの!なんであたしが!!』
『幼なじみじゃな〜い。剣人くん、頼れるのはあなただけなのよん』
『…っ、嫌だの!』
朝から何回も繰り返されてる会話。
しまいには興奮しすぎて、
『嫌なの!!』と『嫌だよ!!』がまじって『嫌だの!』なんて言ってしまう私。
あぁぁ、バカ…。
始業式の朝。
アイツ!!
まさかのアイツを、かっこいい殿方だなんて見間違えた私は、あの日からずっと剣人を避けてきた。
ママやパパが浮かれて、引っ越しパーティーなんてしたけど、その日はたまたまアイツは用事があって来れなかったみたいでほっとしたけど!!
そりゃ…
成瀬一家が戻ってきたのは嬉しい。
剣人と四歳違いの、大好きな暁人(あきと)兄ちゃんはそのまま大学に進んで、向こうに残ったって聞いた時は少し、いやかなり寂しかったけど、たまには帰ってくるみたいだし。
それに、アイツ、剣人が戻ってきたのは素直に嬉しかった。