何度でもキミに初恋を
ホームルームが終わったあと、同じく当たりくじを引いた小林里奈ちゃんのとこへ向かう。


『ねぇ、今年、なんでこんなに文化祭実行委員が人気なの?』

里奈ちゃんはきれいにアイラインの引かれた目を丸くしていう。


『えっ!?もしかして、すずか、なんにも知らずに文化祭実行委員に立候補したの?』


『なにを…?』



私がキョトンとしていると、里奈ちゃんは『あぁぁぁぁぁぁ…』とうめいて頭を抱える。




『今年は三年生の柚樹先輩が実行委員長するんだよ、だから、今年はどのクラスもきっとこんなんだよ。…ほんとに知らなかったの?




『柚樹先輩?』



『そう、あの!!柚樹先輩だよ!すずか、あんた、まさか柚樹先輩のことも、知らないの?』



『あー…知ってる…かも』



『嘘つくなっ!』


そう叫ぶと、
里奈ちゃんは、私の首をしめてくる…




…柚樹先輩って誰なの!?



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